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書籍「誰一人取り残さない柔道 柔道人口が増える3つの視点」を柔道の先生はどう読んだか?

2023年3月3日、3.0オンラインカフェにて、書籍「誰一人取り残さない柔道 柔道人口が増える3つの視点」を読んでくださった皆さまから、書籍の見どころを伺いました。

日本から柔道がなくなってしまう。
そんな不安を感じることはありませんか。

19都道府県と海外1カ国にわたる30のクラブ指導者を取材。これからの柔道の可能性を探りました。詳細はこちらから

 

 

 

以下その要旨を紹介させていただきます。。

旅のお供に

19都道府県と海外1か国にわたる30の柔道クラブや指導者の取り組みが収録されている。judo3.0の勉強会で直接お話を伺った内容も含まれている。この本に掲載されているクラブを訪問したいと思った。この本は日本を旅して柔道クラブを訪問するときに使える本だと思う。

発達が気になる高校生を指導して

高校生の生徒を指導しているが、発達が気になる生徒がいる。この本には発達障害のある子供の指導例や柔道の効果について書かれているが、この子供達が小さいころに発達障害に配慮した柔道指導を受けて、しっかり身体を動かしていたらもっと違うようになったのではないかと思わざるを得ない。高校生にもなると、なかなか先生の言うことも聞かないので、小さい頃にしっかり柔道をすることが大切だと改めて思った。

アメリカ人の感想

アメリカで日本語が読める柔道の指導者に渡したところ、表紙のデザインが驚いていた。表紙には人種や性別がバラバラな人々が描かれており、多様性がテーマとなっているが、「日本でもこういう表紙の本ができるようになったんですね」と話していた。また、アメリカでは発達障害のある子供の柔道はそれほど珍しいことではなく、それぞれのクラブで配慮して指導されているような印象があるが、高齢者に柔道を活かすという取り組みはあまり見られないので、この点が本を渡したアメリカの柔道指導者には新鮮に映っていた。

発達障害が理解されてほしい

自分自身に発達の凸凹があるため、小さいころから本当に苦労した。そのとき柔道をやっていたことが助けになった。発達障害の大変さはなかなか一般の人に伝わらないから、とても苦しい。この本を通じて発達障害についての理解が進んだらいいと思い。

保護者からみて

本の中には指導者の対談やインタビューがたくさん掲載されているが、指導者がどんなことで悩んでいるのかが分かって面白かった。普通は指導者がどの様なことを検討して、今の指導をしているのか知る機会がない。指導者が試行錯誤している様子を知ると、指導についても見え方が違ってくる。

写真付きの指導法が分かりやすい

最初の記事が幼児の指導法、次の記事が運動が苦手な子供への指導法についてであるが、指導者の視点からすると、この最初の二つの記事だけでこの本を読む価値がある。写真がたくさんあって、具体的な指導法が描かれているので、指導にとても参考になった。

柔道を日常生活に活かす方法

様々な事例から柔道の優れた側面を学ぶことができたが、特に、うつ病などの患者に対してソーシャルトレーニングとして柔道療法を提供している医療機関の取り組みがとても勉強になった。柔道で学んだことを日常生活に活かすにはどうしたらいいかは指導者として常に考えていることだが、「小技から大技へ」などの乱取りの取り組みが人間関係の場面でも応用して使えることは参考になった。こういったことを普段の指導に生かしていきたい。

勇気をもらった

柔道を指導している中で、「こんなことをやりたいな」と思っても、実現できるか不安に思って着手していないことがいろいろありました。しかし、この本に取り上げられている先生方は既に活動しており、「自分も挑戦していいんだ」と勇気をいただきました。

常識を覆す挑戦

「私に柔道は無理」と思っていそうな人であったり、指導者からみて「この人に柔道は無理」だと思ってしまいそうな人々であったりが、柔道をしている事例がたくさん掲載されています。常識を覆す挑戦なので、希望と勇気に満ちていると思います。また、実践した方へのインタビューなので、具体的にどのように実行されたかが詳しく記載されているので、読者が実際に実行してみるときに参考になります。

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