【動画】①感動の後ろ受身②道場でマインドフルネス③凸凹の子供の指導理論 -国際インクルーシブ柔道セミナー2nd-
NPO法人judo3.0は、2021年5月16日(日)、第2回目となる国際インクルーシブ柔道セミナーをオンラインで開催しました。3名の柔道指導者がインクルーシブ柔道に関する取り組みや知見を報告、10か国から約30名の柔道指導者らが参加しました。
報告の内容は以下の通りです。
①特別な支援を必要とする児童への後ろ受身の指導法
ティホ・バンドルフ氏(オランダ インクルーシブ柔道協会)
②インクルーシブな柔道クラブにおける瞑想の活用
ガストン・デカン氏(ポルトガル・コインブラ大学博士課程)
③柔道プログラムの作り方-応用行動分析を中心に-
西村健一氏(島根県立大学准教授)
以下、講義の動画(英語と日本語の通訳あり)です。
特別な支援を必要とする児童への後ろ受身の指導法
安全に柔道を指導することが最も大事なことですが、子供が首が弱かったり、後ろに倒れることに恐怖を感じているとき、どのように指導したらいいのでしょうか。ティホ先生は実際に指導している様子の動画を用いて解説くださいます。また障害があるとき、「モロー反射」が見られるケースがあります。そのときの指導法についてもお話くださいました。
“Ushiro Ukemi -Judo techniques for SN judoka-” Speaker: Tycho Van der Werff Judo teacher SNJF, SNJU, Team Sportservice Amsterdam About: Ushiro Ukemi
インクルーシブな柔道クラブにおける瞑想の活用
近年、特に欧米では瞑想に注目が集まっています。Googleの「マインドフルネス」が話題になりましたが、ガストン氏は柔道クラブにおける瞑想を研究して、実施しています。心と身体に対する西洋と東洋の文化的背景などを説明しながら、実際に柔道クラブでどのようにして瞑想を行っているのか、具体的なプログラムの作り方などをお話くださいました。
“Use of meditation techniques in inclusive judo” Speaker: Gaston Descamps PhD student at Faculty of Sport Sciences and Physical Education, University of Coimbra and judo coach at Sokol judo Club Ljubljana About: Examples of meditative exercises, routinely made at the end of every judo session. We believe that the use of meditation helps to calm down at the end of the training and to enjoy the experience of being more present/mindful in the moment.
柔道プログラムの作り方-応用行動分析を中心に-
発達障害のある児童への療育として定評のある手法が応用行動分析(ABA)です。西村氏は応用行動分析の原理を解説し、それを活かして、柔道クラブでどのように凸凹のある子供達に指導したらいいか、お話くださいました。
“Applied Behavior Analysis (ABA) and Judo” Speaker: Nishimura Kenichi Associate Professor, Shimane Prefectural University About: ABA is a therapy based on the science of learning and behavior. We believe that the idea of ABA therapy can help teach children with developmental disabilities, so we teach judo leaders it through workshops and books.
参加者の感想