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小野綾子さん ~国際交流・あそび・幼児・障害・大人と本当に色々な視点から柔道を見ることができ、目から鱗のような想いでした~ [judo3.0な人々(6)]

訪問したチェコの道場にて(写真中央の青の柔道着が小野綾子さん)

今回は、神奈川県の古賀塾で指導されている小野綾子さんに、judo3.0に関わったきっかけや活動に参加して得たことなどをお伺いしました!

両親の離婚、柔道との出会い、専任の指導者の苦しさ、柔道で自分ができることを探した

私は小学4年生から柔道を始めました。その頃、親の離婚もあり、私は父子家庭となりました。そんな私を支えてくれたのは柔道です。父は長距離トラックの運転手だったため、家に帰ってこない日も多々ありました。そんな寂しさも道場へ行くと、先生や友達によって吹き飛ばされていました。次第に私は柔道が大好きになり、中学校、高校、大学と柔道に熱中することができました。

卒業後は地元で保育士となり、仕事帰りは出身道場へ顔を出し、子どもたちと柔道を楽しんでいました。ある日、大学の恩師でもある古賀稔彦先生からお話をいただき、古賀塾(神奈川県)で指導者として働かせていただくことになりました。嬉しいお話でもあったのですが、いざ柔道が仕事となると、「どうやって教えたらいいのか」「強くするためにはどうしたらいいのか」という思いが自分を苦しめていました。

「他に柔道で自分にできることってないかな。」そんなときに、見つけたのがこのjudo3.0の活動です。関わりを持つ中で、たくさんの出会いがあり、発見があり、それは全て今の自分の指導を考え方から変えてくれるものでした。

自分が何かしようとすると、背中を押してくれたり、アドバイスをくれたり、たくさんの方が応援してくれる

指導する古賀塾(神奈川)にて

judo3.0に関わって、改めて柔道の原点を見直すことができました。「精力善用・自他共栄」全てはここにあるのかなと。一生懸命柔道をやった先に、相手を思いやることができ、自分から人の役に立てる行動がとれる。そんな教育を目指したいと思いました。

judo3.0には、柔道が好きなのはもちろん、柔道を通して何かしたいという人がたくさん集まっています。分野は様々で、国際交流、あそび、幼児、障害、大人と本当に色々な視点から柔道を見ることができ、目から鱗のような想いでした。

私が今いる古賀塾(神奈川県)でも、海外から柔道家が来ます。幼児クラスもあります。大人から始める人もいます。落ち着きがない子もいます。アップで体を動かす時間があります。違う分野のように思えて、全ては繋がることに気づきました。「指導者は学ぶことをやめたら教えることをやめなければいけない。」という言葉がありますが、judo3.0では学び多い場となってくれていて、それを実際に道場で試し、取り入れたことで塾生がより柔道を楽しんでくれています。塾生のみならず、指導している私自身も楽しく道場に立つことができています。

そして、なによりもjudo3.0では、たくさんの出会いがあり、仲間ができることが嬉しいです。
自分が何かしようとすると、背中を押してくれたり、アドバイスをくれたり、たくさんの方が応援してくれます。
反対に誰かが何かをしようとすると、みんなで協力し、考え、応援する形ができています。
そんな素敵なチームjudo3.0です。

女子練習会を開催、1人でも多くの女性に柔道の楽しさ、魅力を伝えていきたい

2018年2月に横浜で開催した女子練習会

これからも古賀塾での指導を楽しむことはもちろんですが、それとは別に女子の練習会を計画し、子どもも大人も楽しく柔道ができる場を作っていきたいと考えています。今年3月に神奈川県立武道館で第1回を開催し、とても賑やかに笑顔広がる練習会となりました。今後も活動を続けていき、1人でも多くの女性に柔道の楽しさ、魅力を伝えていけたらいいなと思っています。

judo3.0は柔道好きな人たちが集まり、繋がれる素敵な場です。今後、judo3.0の活動が多くの人に広がり、大きなチームになっていくことを期待しています。

小野綾子

茨城県出身。神奈川県川崎市在住。土浦日本大学高等学校卒。環太平洋大学乳幼児教育学科卒。柔道四段。インターハイベスト8。全日本学生体重別選手権第3位。大学卒業後、保育園で4年間勤務し、その後、大学の恩師でもある古賀稔彦の道場古賀塾ヘッドコーチとして現在は3歳〜50歳と幅広い年齢を対象に柔道指導を行っている。

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