柔道あそびの本を少年柔道クラブで活用して -大川智宏氏(三重 柔道指導者)-
2021年11月19日(金)、第1回柔道あそび研究会にて、大川智宏氏(三重 柔道指導者)から、柔道あそびをテーマにお話いただきました。以下、お話の概要と動画(8分)です。
お話の概要
少年柔道の指導に携わっている大川と申します。
柔道を始めたばかりの子供や低学年の子供にいいプログラムを探していたところ、この本「子どもの身体の動きが劇的に変わる コーディネーションゲーム60」)に出会いました。
この本を子供たちにもっていき、「今日はどれしょう?」と子供たちと一緒に相談しながら、柔道あそびをやっています。
例えば、腹ばいなどの補強運動について、いつもならいやそうにやるのですが、「進化じゃんけんぐるぐる」という、ハイハイをして移動してじゃんけんをしてだんだん人間になっていくというゲームで腹ばいを取り入れると、楽しそうにやってます。その子供たちの様子をみて、遊びを取り入れると、自然と力がついていく、ということを実感しました。
ほかにも、片足で立つときのバランスに役立つ遊びがあるので、私も子供たちと一緒になってやっており、この本がとてもいいなと思っております。
また、本にはQR コードがついており、動画を見ることができるので、子供たちに説明するとき、口頭で説明するよりも、動画をみて分かってもらえるのですごく助かります。
打ち込み、投げ込み、乱取りなどの柔道の練習をもっと楽しくできないかと思っており、練習の最初の15分を柔道あそびにしようと決めてやっていますが、この15分を楽しみにして来る生徒が増えてきたので、柔道あそびを取り入れてよかったと思っております。
週4回、小学1年生から6年生、12名います。うち2名が3年以上経験している子で、残りの10名はこの1年に入会しました。もともと、あそびの中で体力をつける、という方針でやっていましたが、本を通じて、柔道につながりやすい遊びを効率的に取り入れられるようになりました。本を活用することで、柔道あそびのレパートリーが増えました。