埼玉合同稽古(2017年12月30~31日)開催レポート!

みなさんこんにちは!judo3.0の小崎亮輔です。今回は2017年の12月30,31日に埼玉県寄居町にある男衾(おぶすま)にて開催されたjudo3.0年末合同稽古についてレポートしたいと思います。

judo3.0が主催する「子どもが主役である稽古」をテーマとした「自分で柔道の楽しさを考えて、自分で柔道の楽しさを見つけられるようになってほしい。」ことを目標とした稽古

今回、男衾柔道クラブの笠原先生がホストとなってくださり、12月30,31日の2日間にわたりjudo3.0が主催した合同稽古が盛大に開催されました。「いつもとはひと味も、ふた味も違う稽古を開催しよう。」と運営メンバーは意気込んでいました。そして当然といえば当然かもしれませんが、今回judo3.0が稽古をコーディネートする上で重要視したのが「子どもが主役である稽古」であることです。一般的に、柔道はコンタクトスポーツである故に怪我をする確率も比較的高く、指導される先生方は危険管理を重要視されています。しかしながら、その中でも子どもたちのクリエイティビティを大切にしたいと考えました。その結果「子どもたちが主役である稽古」を改めて検討してみました。また今回の稽古では筆記用具を用いる作業も取り入れることとしました。これは柔道の稽古方法が「形・乱取・講義・問答」の4種に分類されることに由来されます。特に年末なのだから、2017年を振り返ってもらう作業をしてもらおうと画策しました。「柔道の稽古」という先入観にとらわれずに稽古のプログラムをつくっていこうと考え、構築して実行しました。そして今回は神戸より、信川道場を運営されている信川友日子先生を招き「新しい視点からの柔道と寝技」をコンセプトに講座を開いていただくことになりました。

会場に行ったら、たくさんの子どもたちが待っていてくれていました!

想定以上に集まってくれた子どもたち

12月30日、合同稽古は13時に寄居町立男衾中学校柔道場にて始まりました。稽古開始30分ほど前に柔道場に行くと、すでにたくさんの子どもが集まってくれていました!寄居町男衾柔道クラブをはじめとして、近隣の市町村の柔道クラブの子どもたちもたくさん集まってくれたのです!
13時になり、稽古開始!の前に人数を数えてみると、なんと49人!大人やスタッフも合わせると、71人の柔道家が一挙に集まりました!稽古が始まる前にまず全体で礼をして、合同稽古が始まりました!

定刻になり、全員集合!まずは今回の主催者である小崎から、話をしました!

第一部 judo3.0代表酒井のはなし「柔道で頭が良くなる方法」

まずjudo3.0代表の酒井が、10分程度で「柔道で頭が良くなる方法」というテーマで子どもに講話をしました。

「脳は運動をすることによって活性化する。だから、頭が良くなりたかったら運動もしなくてはいけない。運動をしながら勉強をしていれば、きっと両方とも好きになって、得意になって、楽しくなる。みんなも、柔道を通じてからだもこころも健やかにたくましくなってほしいし、勉強も積極的にしてほしい。そして、それが柔道なんです。」

子どもたちは普段聞いたことがない話でどう感じていたかはわかりませんが、1人でもこの話からなにか良いものを得てくれれば幸いです。

第二部 ちがうものを知る

⒈ウォーミングアップ

小難しい?話を聞いた後は体を動かすに限る!ということでまずはウォーミングアップ!普通のウォーミングアップではつまらないので、今回はアイスブレイクも兼ねたしっぽ取り鬼ごっこを行いました!道場の広さも考えて、今回はチーム戦。他の道場の子たちとチームを組みました!

⒉信川友日子氏による寝技講座

今回は神戸よりお越しいただいた信川友日子先生より、寝技の講習を開いていただきました!信川先生は信川道場という名前を掲げて、神戸の他にも全国様々な場所に出向いて出張道場を開催しています!今回は柔術的な要素を取り入れた寝技の講習をしていただきました!

信川友日子先生による、寝技講座!

⒊約束寝技乱取り(頭タッチ)

講習会で技や技術を学んだ後は、寝技の乱取り!今回はこれまたいつもと違う形式で!「頭タッチ」という俗名のゲーム要素がある寝技乱取りを行いました。これはいわゆる「上下」のポジションで、上になっている人が下になっている人の頭をタッチするというルールです。いつもと違う乱取り形式に、子どもたちはヒートアップ!15分間があっという間に過ぎて行きました。

⒋立技乱取り(2分×10本)

寝技のあとは、大人が元立ちとなっての立技乱取り!いつもは子ども同士で乱取りをやっているでしょうが、今回は大人が相手をしてくれることもあって子どもたちは思う存分に稽古をしていました!20分という短い時間でしたが、楽しくて明るい雰囲気の中、けが人もなく無事に終了しました。

なお、今回は「いつもと違う」感覚で乱取りに臨んでほしかったため、乱取りの前には普段の礼のほかに「握手」もしてもらいました。また、握手をしたときに軽い自己紹介もしてもらいました。こうすることで、子どもたちや大人との心の距離が近くなると考えています。

 

乱取りの様子。今回の稽古では、礼に加えて握手もしてもらいました!

第3部 ミッション「自分で作ってみる」

⒈ミッション「柔道場で1分でできる楽しいウォーミングアップを作ろう。」

稽古の後半は、しっぽ取り鬼ごっこのときと同じ6つのグループに集合させ、上記のミッションを与えてワークを実施しました。とにかく楽しい雰囲気で、子どもたちがワクワクしながら話し合っていましたのが印象的でした!20分ほど話し合いをして、その中で発明されたウォーミングアップをグループごとに発表してもらいました!発表会のあと、発表をしてもらったプログラムのひとつである「筋トレ鬼ごっこ」を全員でやってみました。これが思いのほかキツい!良いウォーミングアップになること間違いなしでした!

子どもたちが考えてくれたものを発表してもらいました!

第4部 ワーク「反省してみる」

柔道は「人を講ずる道」であり、柔道の稽古の仕方は打ち込みや乱取りだけに留まりません。嘉納師範は柔道の稽古の仕方は「形・乱取り・講義・問答」にあると説かれていたそうです。ということで今回はそれに倣って、座学での自発的なワークを開催しました。テーマは“反省してみる。”でした!写真のようにワークシートには「2017年のあなたを物や絵を使って表現してください。」「2018年のあなたを物や絵を使って表現してください。」というコーナーがあり、それぞれを自由に表現するというものです。もちろん、表現の仕方は文章でも絵でもなんでもOK!!用意された色ペンを使って子どもたちは思い思いに自分を表現していました!これまた大盛り上がり!25分ほど作業した後は、ランダムに選ばれた子どもから発表をしてもらいました!子どもたちそれぞれの2017年の思いと、2018年の思いが聞けました!

以上の第4部のワークにて、30日の稽古は終了。13時から17時半まで、4時間半に及ぶ長い稽古となりましたが、終始子どもたちの笑顔に包まれた素敵な稽古となりました!本当に楽しかった!

30日夜・・・大忘年会

30日の夜は男衾柔道クラブの笠原先生の計らいにより、東武東上線男衾駅前にある鮨今野さまにて、judo3.0関係者と男衾柔道クラブ関係者での忘年会が開催されました!美味しいお寿司とお酒で終始大盛り上がりでした!

2日目(12/31)中高生を対象とした寝技中心の稽古

2日目の稽古は中高生を対象とした寝技の稽古を開催しました!参加者は24名!スタッフも合わせると32名という、これまた多い人数で賑やかな稽古ができました!稽古内容は主に信川先生の寝技の講習で、朝9時から11時という短い時間でしたが、参加者それぞれが熱心になって取り組んでいました!この稽古で、寝技の楽しさや奥深さに気づいた参加者もいたようです。

2日間の合同稽古を終えて。

本イベントのメインは1日目の稽古でした。その中で「子どもたちが主役である稽古」と「自分で柔道の楽しさを考えて、自分で柔道の楽しさを見つけられるようになってほしい。」をテーマと目標に置き、今回の稽古を企画しました。そして大成功に終わったと思います。悪い意味ではないですが、柔道の伝統的、系統的な稽古プログラムは指導者からの指示による受動的な活動になってしまいがちだと思っています。今回は子どもたちが自ら考え、発信するプログラムを随所に入れましたが、子どもたちは積極的に試行錯誤を繰り返し、その結果を大人たちに発信してくれました。それがなによりも嬉しく、楽しかったです。今回参加してくださった道場の指導者の先生方にも大好評をいただくことができました。しかしなによりも、子どもたちが普段の道場で指導者の方々にされている教育が良いものであり、それが今回の合同稽古での態度にも現れたのだと思っています。

これからもjudo3.0では子どもたちを中心とした合同稽古を開催していこうと思います。「いつもとは違う稽古」であるものをどんどん開催していこうと思います。私たちは子どもたちが将来、柔道の競技生活を終えてもそこから柔道の楽しさや、柔道との関わり方を自分で見つけられるようになってほしいと考えています。柔道は「人を講ずる道」であり、稽古の方法は多岐に渡ります。その稽古の仕方も将来自分で見つけられるような素養を育てていくサポートをすることがjudo3.0にできることだと思っています。そしてそれが私たちの「精力善用」「自他共栄」だと考えています。

 

文責: 小崎 亮輔(おざき りょうすけ)

埼玉県出身、東京都在住。順天堂大学大学院博士後期課程。芝浦工業大学、帝京大学、玉川大学非常勤講師。小学生から柔道を始め、順天堂大学4年次には全日本学生体重別団体5位の成績を残す。講道館柔道四段。現在は順天堂大学大学院にて研究活動をしながら上記大学の非常勤講師を務める。専門はスポーツ科学およびヘルスプロモーション、研究領域は柔道および健康行動学や発達心理学など。

 

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