小崎亮輔さん ~柔道着を持って世界中を周る、という夢があった~ [judo3.0な人々(1)]
こんにちは!今回は、小崎亮輔(おざきりょうすけ)さん(写真右・埼玉県出身 順天堂大学非常勤助教・博士(スポーツ健康科学))に、judo3.0に関わるきっかけや活動について伺いました。以下ご覧ください。
judo3.0に関わるまで
私は小学生の頃から柔道をはじめました。大学まで競技生活を続け、幸運なことに全国大会にも出場させていただく機会もありました。その競技生活の節々で感じていたのが、柔道の”国際的コミュニケーションツールとしての有用性”でした。特に大学生の時、講道館で様々な国の方と稽古をして、言語でコミュニケーションを取れなくても乱取りをするだけで心が通じ合える、不思議な感覚を覚えたことが印象的です。これは、私以外も多くの方が経験しているのではないでしょうか? そんな経験をした私は、いつしか「柔道を通じて、国際交流をしたい!世界中に友達がほしいし、世界中を柔道着を持って周りたい!」と思うようになりました。しかし、大学時代はレギュラー争いや減量苦などなど、自分の柔道に余裕を持てる時間はなかなかなかったのが現実でした。
大学時代の筆者(下列最左)柔道を通じて国際交流をしたいな〜と思いつつも、なかなか心の余裕がありませんでした。
judo3.0との出会い
そんなことを感じながら大学での競技生活が終わり、その後は大学の非常勤講師として働きながら大学院にて柔道の研究をしていました。もちろん、大学院で研究しているのだから研究者や大学教員になることを目標に活動していましたが、やはり心の奥底には上記のように「柔道着を持って世界中を周る」という夢がありました。 そして、「柔道の国際交流団体を作っちゃえばいいんじゃないのか?」という考えに至りました。そんな野望を抱きながら仲間がいないかと思っていた時、2015年12月に「海をわたって柔道をしたら世界が変わった」実行委員会(現NPO法人judo3.0)のホームページを発見しました。「このビッグウェーブに乗るしかない!」と思い、即代表の酒井に連絡。judo3.0の運営メンバーとなり、今に至ります。早2年半が経過しようとしています。
初めての柔道旅行、タイにて!楽しかった!
judo3.0での活動
私はこれまでにjudo3.0にて、2016年3月のタイプチ留学に参加し、2016年9月の第1回全国フォーラムでは会場ホストを務めさせていただきました。 タイへのプチ留学は本当に楽しかった。言葉の通じない国で柔道だけが共通言語として存在し、なんとなく仲良くなれる。そんな日々でしたが、強く記憶に残る素晴らしい経験でした。もちろん、タイで飲んだ料理とビールも本当においしかったです! 順天堂大学で開催された第1回全国フォーラムでは南は広島、北は北海道(しかも稚内!)から50名以上の情熱を持った柔道家が集まってくださいました。2日間で産まれた輪は数知れず。このフォーラムが人生の新たな起点となったという方もいて、ホストとしては感涙に咽ぶ思いです。 いまは、judo3.0がはじめたウエブメディア「3.0マガジン」の運営をし、記事の編集などをしています。
第1回judo3.0全国フォーラム!
メッセージ
私たちは、柔道が国際的コミュニケーションツールだと信じて、それを最大限に活かせる環境づくりをしています。そして、子どもたちが小さい頃から柔道を通じて国際交流をする世界をつくりたいと思っています。子どもが20歳になるまでに、世界の色んな国に友達ができる環境があったら素敵だと思いませんか? 今の子どもたちが大人になるころには、多様な国籍の方と仕事をするのが当たり前の世界になっていると思います。そしてこれからの時代を担うために「国際人」となるツールのひとつとして、私たちは柔道を推したいと考えています。 ぜひこの理想と夢を、応援してください!!
小崎亮輔(おざきりょうすけ)1990年4月24日生まれ 埼玉県出身 順天堂大学非常勤助教・博士(スポーツ健康科学)