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なぜ柔道大会に楽しい柔道あそびプログラム(J.J.P.P)を取り入れたのか?星野力氏(鳳雛塾)

近年、大会のあり方が話題になっています。そこで、新しい大会を模索して、「楽しい柔道あそびプログラム(J.J.P.P)」を柔道大会に導入した、鳳雛塾&新潟食料農業大学監督の星野力氏にお話を伺いました。

動画の概要

近年、勝利至上主義が問題となり、全国小学生学年別柔道大会が廃止されるなど、大会のあり方が問題となっています。そこで、新潟県の白根柔道連盟鳳雛塾の星野力先生は、地元で戦前から行われていた柔道大会について、運動遊びを取り入れるなどして、子供たちが楽しみながら柔道を学べる機会になるよう改善しました。

まず、個人戦よりも団体戦のほうが勝利至上主義の弊害が大きい点を指摘しました。試合で勝ちたい子供、自分のペースでやりたい子供、生徒は多様であるにもかかわらず、団体戦があるとすべての子供に勝つことを求めてしまって、勝とうとしない子供や保護者の居場所が失われがちになってしまうことなどです。そこで、今回の柔道の大会については団体戦をやめて、個人戦のみとしました。個人戦は男女別とせず学年ごとに三階級を作って細分化し、各自の柔道修行年数に応じて組み合わせを作りました。

次に、トーナメント方式では、半数の選手が初戦で敗退するため、敗退した選手も楽しめるようなプログラムを実施しました。日本スポーツ協会のアクティブチャイルドプログラム(ACP)にヒントを得て、道場でできて、柔道につながる運動遊びを考案、それがジョイフル柔道プレイプログラム(J.J.P.P)と名付け、大会の中で実施されました。

さらに、自身が運営する鳳雛塾において、生徒募集イベントとして、J.J.J.P体験会を実施しました。

動画では上記についての詳細、そして、実施したプログラムがどのようなものであったか、動画で解説しています。

動画

なぜ柔道大会に楽しい柔道あそびプログラム(J.J.P.P)を取り入れたのか? -星野力氏(新潟 鳳雛塾&新潟食料農業大学監督)

参加者との質疑応答

子供へ受身を指導するとき、手で畳を叩くことで現れる問題点
子供たちに受身の指導を行う際、手で畳を叩くことを教える方法が一般的です。しかし、一部の子供は、手で畳を叩くことに意識が行き過ぎて、うまく転がることができず、体全体で衝撃を分散させることが難しくなるケースが見受けられます。そのようなとき、手で畳を叩かずに転がることから指導することについて話し合いが行われました。

大会の実施中にどこで柔道遊びを実施するのかについて。
5面の試合会場を用意して、1面を柔道遊びの専用の会場とすることで場所を確保したそうです。柔道遊びのスペースでは試合に負けた子供たちが楽しそうにしており、関係者から好評だったとのことです。

道場で体を動かす楽しみから柔道をする楽しみにつなげること
子供達は道場でただ遊ぶだけでは長くは続かない側面があり、柔道の楽しさにどのようにつなげていくか、その具体的な方法が話題になりました。星野先生及び参加者から様々な実践例やアイデアが出され、盛り上がりました。

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