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なぜ空手の先生が愛知で発達障害のワークショップを開催するのか?

愛知県でフルコンタクト空手の教室「ノーティカラテアカデミー」を運営する長谷川允也先生が、2025年7月20日(日)に愛知県あま市美和公民館で「親も子も笑顔になる 発達支援としてのスポーツの可能性」ワークショップを開催します。

空手の指導者がなぜ発達障害に関するワークショップを企画したのか。その背景と想いについて、長谷川先生自身の言葉で語られた内容をお伝えします。

リーグ戦の立ち上げ

長谷川先生は、カラテ・スポーツ・エデュケーション・リーグという団体を立ち上げ、リーグ戦の大会を始めました。トーナメント戦では半分の子供が1回戦で終わってしまいます。より多くの子どもに試合の体験をしてもらい、空手を楽しめるようにとの思いで業界全体にリーグ戦を広げ、インクルシブ環境作りに取り組んでいます。

ワークショップ開催のきっかけ

長谷川先生の道場では、以前、専門の大学教授を招いて発達障害について2回ほど勉強会を開催して学んでいます。しかし、それは座学中心で知識としての学習にとどまっていました。

転機となったのは、judo3.0の研修に参加したことでした。現場を持つ講師陣による実践的な内容に感銘を受け、「朝から夕方までの長丁場だったが、時間を感じないくらい楽しく、得るものが多かった」と振り返ります。

この経験から「まずは空手の先生方を対象にこうした考えを広げることで、子どもたちやその家族にとって笑顔になる環境が作れるのではないか」と考え、ワークショップの開催を決意しました。

種目を超えたインクルシブな環境づくり

長谷川先生は、少子化が進む中で「それぞれの種目だけで子どもたちを育てるのではなく、スポーツに関わっている皆さんで子どもたちを育てる環境を作れば、より子どもたちが輝く場所ができる」と考えています。

柔道と空手という武道の相性の良さを活かし、種目を超えた交流を通じて、子どもの才能を最大限に発揮されるような環境づくりを目指しています。「この子は柔道が向いているのではないか、という場合、柔道の道場を紹介できるようになったらいい」とお話されました。

ゲストからのメッセージ

今回のワークショップには、大阪で放課後等デイサービスを運営する浦井先生も講師として参加します。浦井先生は「子どもの発達をしっかりと理解した上で、その子の発達に適した運動を提供することが大事です。ワークショップではこの点を説明したいと思っています」と語りました。

また、名古屋でインクルーシブな柔道を推進する名古屋介護系柔道部の竹上先生は「それぞれの競技の強みを生かして、子供達が社会との関わりや人とのつながりを学ぶ場になったらいいので、様々な形で連携していけたらいい」と語りました。

まとめ

長谷川先生のワークショップ開催への想いは、単なる知識の習得を超えて、実践的で現場に根ざした学びの場を提供したいというものです。現時点で保護者の参加申込も多く、「スポーツに関わっている方はもちろん、関わっていなくても興味がある方に来ていただければ、必ず何か得るものがある」と参加を呼びかけています。

7月20日の「親も子も笑顔になる!発達支援としてのスポーツの可能性ワークショップ」の詳細はこちら

インタビュー動画

なぜ空手の先生が愛知で発達障害のワークショップを開催するのか?長谷川允也氏(カラテ・スポーツ・エデュケーション・リーグ)

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