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【プレスリリース】柔道の未来に一石を投じる『誰一人取り残さない柔道 柔道人口が増える3つの視点』を発売

日本から柔道がなくなってしまう。そんな不安を感じることはありませんか。19都道府県と海外1ヶ国にわたる35のクラブや指導者を取材し、これからの日本に必要とされる柔道のカタチを描きました。

NPO法人judo3.0(宮城県女川町 代表理事 酒井重義)は、書籍『誰一人取り残さない柔道 柔道人口が増える3つの視点』を2023年1月31日からオンラインショップ等で発売いたします。

日本から柔道がなくなってしまう。
そんな不安を感じることはありませんか。

大会に行くと、以前は会場に選手が溢れ、夕方まで試合が続いていたけれども、今はガランとして会場の広さが目立ち、午前中に試合が終わってしまう。気が付くと学校に柔道部はなく、町道場に来る子供は年々少なくなっていく。

国内の柔道登録人口はこの30年で約13万人も減り、2022年は約12万人となりました。これから30年後にはどうなってしまうのか、途方に暮れてしまう。

この危機は関係者に認識されていると思いますが、これから具体的に何をしたらいいのか、どこに向かったらいいのか、まとまった情報はなかなか見当たりません。

もっとも、人知れず、これまで柔道が届かなかった人々に柔道を届けている挑戦者がいます。本書はその挑戦者の取り組みにスポットライトを当て、そこから見えてきた「誰一人取り残さない」柔道の魅力を紹介するものです。

■本書の内容
第1章では、「受身」と「遊び」という切り口で子供との接点を広げる取り組みを見ていきます。外遊びをする環境が失われ、子供の成育環境が悪化しています。これらの取り組みから、いまの子供達がどのような状況に置かれ、何を必要としているかが見えてくると思います。

第2章では、発達に凸凹(でこぼこ)のある子供の柔道を見ていきます。2022年12月に公表された文部科学省の調査によると、発達障害の可能性がある小中学生が8.8%、約80万人います。彼ら彼女らが柔道で成長していく様子を見たら、凸凹の子供の発達を支える柔道に大きな可能性があることに気付くと思います。日本の柔道がこのまま縮小するか、それとも盛り返すかの分岐点の一つは、「柔道は凸凹の子供の発達に良い」という実績と評判を組織的に築くことができるか否かにあると考えています。

第3章では、女性であったり、年を重ねていたり、ケガや病気があったり、障害があったりする人々、すなわち若くて健康な男子「以外」の人々の柔道を見ていきます。柔道は主に若くて健康な男子に向けて作られてきました。しかし少子高齢化が進み、6歳から22歳までの男子が全人口に占める割合は8%弱にすぎません。90%以上の人々に適した柔道のカタチは未だ十分に開拓されていない、ここにフロンティアがあることに気付くと思います。

2015年の国連サミットで、2030年までに達成すべき人類共通の目標(SDGs)が定められ、「誰一人取り残さない」がその理念となりました。日本の柔道の未来は、地球の未来と同じく、誰一人取り残さない柔道に挑戦することによって切り開かれていくと信じています。

■本書の構成(目次)
はじめに

第1章  「受身」と「遊び」が柔道を広げる

1.  月間250名以上の幼児に「受身」と「礼法」を贈る
矢冨修子氏(島根県益田市 よしじいとしゅうばあのじごろうキッズ)

2.  柔道の先生が「遊び場」を作った理由
長田康秀氏(福井県あわら市 ゲンキッズステーションASOVIVA!)

3.  遊びと幼児を考える
小野綾子氏(福井県福井市 福井工業大学附属中学校高等学校女子柔道部監督) 長野敏秀氏(愛媛県四国中央市 ユニバーサル柔道アカデミー) 星野 力氏(新潟県新潟市 新潟食料農業大学柔道部監督)

4.  「受身」は他団体で、「遊び」は自団体で活用する
稚内柔道スポーツ少年団・田布施町柔道スポーツ少年団・ありんこ練習会・栃尾柔道倶楽部・岐阜県柔道協会・釧路旭町柔道少年団・志茂柔道クラブ・心結館・安曇野市柔道クラブ・芸濃柔道クラブ・諫早市柔道協会・久保田浩史氏・尾鷲柔道スポーツ少年団

第2章  発達凸凹の子供に柔道を届ける

1.  柔道クラブに平均2.2名の発達凸凹の子供がいる
西村健一氏(島根県立大学准教授)

2.  「褒める」と「間を取る」が自分と生徒を変えた
髙山征樹氏(石川県 内灘町少年柔道教室)

3.  柔道で変わっていく凸凹の中学生に魅せられて
向井淳也氏(長崎県諫早市 楽遊諫早クラブ)

4.  福祉サービスとしての「柔道療育」の可能性
小崎香菜氏(鹿児島県鹿屋市 放課後等デイサービス笑光)

5.  柔道で凸凹の子供の姿勢を良くして居場所を作る
浦井重信氏(大阪府堺市 文武両道の放課後等デイサービスみらいキッズ塾)

6.  発達障害を学んだら指導へのやる気がさらに湧いてきた

第3章 若くて健康な男子「以外」の人々の柔道を開拓する

1. 【女子】思春期の女子の心と身体を守るために
川原久乃氏(埼玉県女子柔道振興委員会)

2. 【中高年】柔道を楽しむ大人を増やそうとするドイツの試み
マーヤ・ソリドーワル氏(津田塾大学准教授)

3. 【高齢者】介護施設に「投げない柔道」を導入して
浅沼剛成氏(東京都八丈島 リハビリ型デイサービスあそんでおじゃれ)

4. 【ケガ病気】ケガや病気はとても苦しい。でも柔道をあきらめないでほしい
柿本聡氏(長野県安曇野市 安曇野市柔道クラブ)

5. 【精神疾患】柔道でメンタルヘルスと対人スキルが良くなる
河野茂照氏(島根県浜田市 社会医療法人清和会西川病院 作業療法士)

6. 【障害】社会にある障害を取り除く人々
わらしべ会・光真道場・河芸柔道クラブ・名古屋介護系柔道部・ユニバーサル柔道アカデミー島根・志茂柔道クラブ・Judo klub osoba s invaliditetom Fuji

7. 【コミュニティ】部活の地域移行から誰一人取り残さないクラブ作りを

終章 これから取り組む社会課題と変化を起こす方法

編集後記

■本書の概要
書名:誰一人取り残さない柔道 柔道人口が増える3つの視点
編著者:酒井重義 西村健一
判型:単行本(ソフトカバー)A4判 62ページ
出版者:特定非営利活動法人judo3.0
ISBN:978-4991128011
価格:1100円(税込)
発売日:2023年1月31日(先行販売:2023年1月20日)
商品URL:https://judo3.org/blog/special/book2/

■本書の購入方法
以下のネットショップでご購入いただけます。
judo3.0ネットショップ( https://judo3.stores.jp/
アマゾン(https://amzn.asia/d/6ZH88an
電子書籍(キンドル)もございます。

■編著者プロフィール
酒井重義
特定非営利活動法人judo3.0代表理事。宮城県女川町在住。東北大学法学部・同大学大学院法学研究科博士課程前期修了、都内で弁護士として活動後、社会をより良くするポイントは「運動」と「つながり」を軸にした教育や福祉の再構築にあるとの認識に至り、福祉系ベンチャー企業での勤務、運動療育を提供する福祉施設の運営などを経て、2015年1月、judo3.0の活動を開始。少年柔道クラブの指導者。

西村健一
島根県立大学准教授。専門は特別支援教育学。公認心理師。臨床発達心理師スーパーアドバイザー。発達障害の研究者で、認知や行動に関する論文を多数発表している。著書に「子どもが変わる!ホワイトボード活用術(見る・聞く・書く・話す・参加するために)」読書工房(2017/11/30)(共著)などがある。少年柔道クラブ及びスペシャルオリンピックス日本柔道プログラムの指導者。

■NPO法人judo3.0について
NPO法人judo3.0は、日本から世界各地に普及した柔道という教育文化に注目し、「新しい公教育を創造する」を使命として、柔道教育のバージョンアップを目指して活動している団体です。柔道教育に関する市民講座の運営、グローバル教育としての子供の国際柔道交流のサポート、発達障害と柔道指導に関するワークショップなどを行っています。

名 称: 特定非営利活動法人 judo3.0
所在地: 〒986-2265  宮城県牡鹿郡女川町女川二丁目16-6
設 立: 2015年1月1日(2017年10月25日 法人格取得)
事 業:国際柔道交流の促進事業、柔道教育に関する研修事業など
連絡先: info@judo3.org
代 表: 酒井 重義
U R L :https://judo3.org/

 

 

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