【学会報告】日本DCD学会でjudo3.0のワークショップの研究報告
2021年4月25、25日、第4回日本DCD学会学術集会にて、NPO法人judo3.0が実施した取り組みに関して「DCDを含む発達障害児のための全国ワークショップの取り組み」として報告されました。
これは、NPO法人judo3.0が2019年6月から2020年2月にかけて全国5か所、121名の柔道指導者らが参加した「発達が気になる子が輝く柔道&スポーツの指導法ワークショップ」について、島根県立大学准教授の西村健一氏が中心となって、その成果と課題を研究したものです。
大きな社会課題となっている発達障害ですが、身体の不器用さに焦点をあてたDCD(発達性協調運動障害)は近年になって注目されてきたもので、認知度が低く、DCDに悩む子供や家族への支援は十分ではない状態にあると言います。他方、DCDは適切な運動支援によって改善する可能性があるため、柔道の指導者が子供たちの発達に最も貢献できる領域の一つだと思われます。2020年5月にNPO法人judo3.0が出版した「発達が気になる子が輝く柔道&スポーツの指導法」においてもDCDが解説されていますが、引き続き、NPO法人judo3.0はDCDについての理解を深めていくとともに、柔道関係者に対してDCDの理解を広げて、子供たちの健やかな成長を図ると共に、柔道の社会的な価値の向上に努めていきたいと思います。
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