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部活の地域移行の先に何があるのか?フォーラムJUDO3.0

NPO法人judo3.0は、2024年4月29日(月・祝)、兵庫県丹波篠山市のカフェ&道場 TOUYAにて、フォーラム「部活の地域移行の先に何があるのか?」を開催します。

第1部:部活の地域移行と柔道の「わざ」の可能性

有山篤利氏

追手門学院大学社会学部教授。京都府立高校保健体育科教諭、京都府教育庁指導部保健体育課指導主事、聖泉大学教授、兵庫教育大学大学院教授を経て2020年より現職。日本武道学会評議員。兵庫体育・スポーツ科学学会監事。専門は体育科教育学、体育社会学、武道学。研究領域は教科体育(武道領域)・武道論・運動部活動。

①講義:部活の地域移行

2023年4月から部活の地域移行がスタートしましたが、多くの人々に共通する思いの一つは「部活の地域移行の先に何があるのかよく分からない」というのものではないでしょうか。そこで、スポーツの在り方を根本から見直す書籍「スポーツを地域のエンジンにする作戦会議―ドイツの現状、日本の背景を深掘り!」の著者(共著)である有山篤利先生にお話を伺います。

右記の書籍から引用「・・困ったことに、この学校と地域を対置させるという発想が、運動部改革について大きな誤解を生じさせてしまいました。地域移行が、「困っている学校を地域が助ける」という片務的な労務対策として理解されてしまったのです。

そのため、学校と学校外との間で深刻な軋轢が生じています。学校は「部活動を分担して欲しい」と要請する。これに対して、地方は「教員を助けるために私たちが無理をするのか」と負担感を主張し、部活動を丸投げされることへの不安を訴える。

行き着く先は、スポーツ活動の押し付け合いによる相互の負担感、不信感の増大です。そして解決のための論点は、教員に代わって指導を担当する人材の確保と、それに見合う対価の捻出に終始するようになってしまいました。

運動部活動の改革が、教員の過重負担の軽減のためであるならば、負担を肩代わりさせられる学外のスポーツ関係者が当惑するのは当たり前ですし、モチベーションがかき立てられることはないでしょう。教員の問題は、学校内で解決して欲しいというのが本音ではないでしょうか。」

②ワークショップ:柔道の「わざ」の可能性

柔道人口は減少しています。これからの社会に求められる柔道、部活の地域移行の先にある柔道とはどのような柔道なのでしょうか。この点、全柔連の金野潤先生が「勝負にこだわってきた私が初めて真の「わざ」の意味に気づきました。」と推薦している書籍「「わざ」を忘れた柔道」の著者である有山篤利先生から、道場で身体を動かしながら柔道が有する魅力と可能性を学びます。

柔道の動きが劇的に変わる! 「攻防の動きを身に付ける学習」

このワークショップは初心者の指導にも役立ちます。初心者の指導における課題の一つは、背負投、大外刈などの技を教えても、柔道らしい攻防にならないという点です。その理由は、「技の掛け方」を指導しても、「技と技の間の動き方」は教えていなかった点にあります。技にしても、技と技の動きにしても、柔道の動きとはどのような原理に基づいていたのでしょうか。ワークショップでは柔道がもともと持っていた(しかし失われてしまった)「わざ」の魅力を体験していきます。

右記書籍の紹介「礼に始まり礼に終わる」「武士道精神」…それが柔道の伝統なのか?―柔道には、我が国のローカルな文化をまとった動き、すなわち本書で言う「わざ」が存在した。それこそが柔道が伝統文化たる所以でもあったが、欧米発祥の競技スポーツとの相克のなかで、今日の日本人柔道実践者は「わざ」を忘れてしまっている」

第2部 柔道を拡げる

先駆的な取り組みをしている指導者をお招きして、その実践事例をお伺いします。

「発達が気になる子供向けの特別クラスの可能性」田邊智彦氏(大阪府池田市 明武館田邊道場)

大阪府池田市の明武館田邊道場は、町道場のこれからを模索し、特別な支援が必要な子供向けの小人数の柔道クラス「明武館ユニバーサル教室」を開設しました。特別支援教育を受ける子供が増加している中で、柔道クラブにおける特別クラスにはどのような可能性があるのでしょうか。この点についてお話を伺います。

<田邊智彦氏の過去の講演>
発達障害クラスの開設は道場の再生となるか?スポーツ庁の委託を受けた明武館田邊道場の挑戦-田邊智彦氏

「不器用な子供への指導を考える」浦井重信氏(大阪府堺市 文武両道の放課後等デイサービス みらいキッズ塾)

大阪堺市の文武両道の放課後等デイサービスみらいキッズ塾は、発達障害のある子供に対して柔道を活用した療育を提供しています。発達障害のある子供は身体の不器用さをもっていることが多くありますが、どのように点に注目して指導をしたら不器用さのある子供の上達が促すことができるのでしょうか。道場で実際に身体を動かしながら不器用さのある子供の指導法を学びます。

<浦井重信氏の過去の講演>
なぜ子供の発達に柔道は有効なのか?浦井重信氏(文武両道の放課後等デイサービスみらいキッズ塾)

「企業と提携した道場経営の可能性」向井淳也氏(長崎県諫早市 楽遊諫早クラブ)

長崎県諫早市の楽遊諫早クラブは、地元企業の支援を受けて道場を開設して、小学生、中学生のほか、大人、発達障害や知的障害のある障害のある子供が柔道できる環境を作っています。企業と提携することで柔道クラブはどのように発展できるのかなどについてお話を伺います。

<向井淳也氏の過去の講演>
中学部活動での発達に凸凹のある生徒の柔道指導 – 向井淳也氏(長崎県諫早市 諫早クラブ )

「手話で教える柔道クラブと東京2025デフリンピック」堀資雄氏(東京都北区 志茂柔道クラブ)

東京都北区の志茂柔道クラブは、日本で非常に珍しい手話で柔道を教える柔道クラブです。2025年に東京でデフリンピックが開催されることがきまりましたが、ろう者の柔道の現状と課題、として2025東京デフリンピックに向けた活動などについてお話をいただきます。

<堀資雄氏の過去の講演>
手話の花が咲く柔道クラブ-ろう柔道の可能性- 堀資雄氏(志茂柔道クラブ)

第3部 座談会

参加者・ゲスト共に小グループに分かれて話し合います。

懇親会

フォーラム終了後、希望者で会場のTOUYAにて懇親会を開催します。お気軽にご参加ください。

名称

部活の地域移行の先に何があるのか?フォーラム

日時

2024年4月29日(月・祝)13:00-17:30 ※終了後に懇親会あり

場所

cafe & judo studio touya
兵庫県丹波篠山市今田町休場241 https://maps.app.goo.gl/fsjaStobWDZc65ybA
草野駅(JR福知山線)から車で5分。※電車でお越しの場合、ご希望があれば草野駅からTOUYAまで車で送迎します。申込フォームにご記入ください。

内容

講演&ワークショップ
■第1部 部活の地域移行と柔道の「わざ」の可能性 有山篤利氏(追手門学院大学教授)
■第2部 柔道を拡げる
「発達が気になる子供向けの特別クラスの可能性」田邊智彦氏(大阪府池田市 明武館田邊道場)
「不器用な子供への指導を考える」浦井重信氏(大阪府堺市 みらいキッズ塾)
「企業と提携した道場経営の可能性」向井淳也氏(長崎県諫早市 楽遊諫早クラブ)
「手話で教える柔道クラブと東京2025デフリンピック」堀資雄氏(東京都北区 志茂柔道クラブ)
■第3部 座談会
※終了後に希望者で懇親会あり。

定員

30名

料金

2000円(学生以下無料)

申込

こちらのフォームからお申込みください。https://forms.gle/UTB6PAsDE7LFB5zN6

その他

申込時に以下の点についてフォームにご記入ください
-電車でお越しの場合、最寄駅からの送迎の希望の有無
-懇親会への参加(会費3000円程度)
-宿泊の希望(畳の上に寝袋)

主催

NPO法人judo3.0

お問合せ

judo3.0事務局(E-mail: info@judo3.org)にメールでご連絡ください。

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