誰でも世界中に友達100人できる教育をJUDOから!
<はじめて海外の柔道家を日本に招いたプロジェクトの様子(愛知)>
これからを生きる子ども達に必要なものは何でしょうか?
大人になるまでに、世界中に友達100人できる教育
日本から世界200以上の国と地域に広がった柔道にはその力があります。
ご支援があれば必ず実現できる
一緒につくっていきませんか?
応援コメント
- トトロ さん(東京都)「子供たちの明るい笑顔と未来を引き出す活動を応援しています!頑張ってください!」
- リヴァ代表 伊藤 さん (東京都) 「様々な考えや価値観、文化に触れることはとても大切なことだと思っています。困難な壁もたくさんあると思いますが、それも広げるために必要なプロセスだと思います。頑張ってくださいね、応援しています!」
- 沼田哲哉 さん (茨城県)「柔道の未来を見据えた活動に心を動かされました!これからも応援します!」
- 一般社団法人 児童基礎体力育成協会 代表理事 浦井重信 さん (大阪府)「競技としての柔道だけではなく子供たちに柔道を通じてグローバルな教育の機会を提供する活動に協力したいと思いました。また、福祉分野などにおいて柔道を社会資源として活用しようとする試みなども素晴らしいです。応援しております!」
はじめまして。NPO法人judo3.0の代表&サポーターの酒井重義です。
私は、自分の体験から「柔道には世界を変える力があるかもしれない」と思うようになり、2015年1月から活動をはじめました。そして、この3年間、実際に行動して分かったことは、その予感が正しかったということ、しかし一人ではカタチにすることができないこと、でも仲間がいたら必ず実現できる、ということでした。
<目次>
- 柔道の秘められた可能性に気づいた!~ 活動のきっかけは運動で救われたこと ~
- 「つながる」柔道の魅力とは?
- これまでやってきたこと ~ 仲間と出会い、どんどん活動が広がっていった ~
- これから行うこと ~ 新しい公教育を創造する ~
- サポーターについて ~ 「遠くに行きたければみんなで行け」~
1. 柔道の秘められた可能性に気づいた!~ 活動のきっかけは運動で救われたこと ~
運動で救われた
活動のきっかけは、20代半ば、何度も司法試験に落ちて精神的につらかったとき、運動したら楽になった体験でした。
「受からなかったらどうしよう」という不安に苛まれ、勉強に手がつかず、「自分はダメだ」という自己批判や自尊心が低下した状態、外に出る意欲もなくなり、とにかく精神的につらい日々が続きました。
あるとき「身体を動かしたい」と思い、走ったら「スッキリ」したのですが、そのとき不安や自分はダメだと思う気持ちが消えていることに気付いたのです。そしてなかなか手がつかなかった勉強も集中してできるようになり、友達と会おうという意欲も生まれていました。
運動したら自動的に気分が変わる、これは救いでした。この日以降、高校卒業後はやっていなかった柔道も再開し、勉強を続けることができ、試験に合格します。そして、この自分の気分や意欲、考え方を運動でコントロールする術は社会人になってからも役立ちました。つらいことがあっても大丈夫、と思えるようになったのです。
最新の脳と運動の研究から、教育の課題に気づく
これを個人的な経験だと思っていたところ、脳神経学者ジョン・レイティ博士の「脳を鍛えるには運動しかない」(NHK出版)を読み、衝撃を受けます。
あえて単純化すると、学校や職場、家庭、そして社会において、新しいを学ぶことや新しい状況に適応することは、脳細胞の新しいネットワークを作っていくことです。それがうまくいかないと、うまく学べない、仕事がうまくいかない、人間関係がうまくいかない、環境になじめない、外の世界と折り合いがつかない、などの苦労が生まれます。
では、どうしたら脳のネットワーク形成が容易になるか、というと、それが運動だったのです。身体を動かすと、新しい脳細胞が生まれ、ネットワークを形成するための栄養ができ、ネットワークを行き来する信号の流れが最適化され、その結果、不安が減少したり、自尊心、意欲、集中力、記憶力、創造性などが向上する。私が体験したことは脳のメカニズムから生じたことだったのです。
もっとも、私は、小学校から大学まで体育の授業を受け、サッカーや野球、柔道などのクラブに所属しましたが、このことを知りませんでした。周りを見渡しても、運動で学びや仕事、生活をよりよくしている人はそれほど多く見受けられません。ましてや、うつ病患者が100万人を超えると言われていますが、精神的につらい状況にある人に「一緒に運動しようか」と誘う人はなかなかいないようです。
いまの教育は運動がもつ可能性を生かせていない。そう思うようになった私は、
- 既存の教育のカタチとは異なる、新しい教育のカタチはないだろうか?
- 既存の運動のカタチとは異なる、新しい運動のカタチはないだろうか?
と、新しい公教育のカタチを模索するようになりました。
アメリカの道場で発見した「つながる」柔道
ヒントになったのは、縁もゆかりもない土地、福岡に1年間住んだときの経験でした。博多の道場「明道館」で稽古させていただいていましたが、見ず知らずの土地にきたにも関わらず、仲間に囲まれていること、自分の居場所があることに気付いたのです。
「柔道には人とつながる力がある。もしかすると、国を超えてつながることができるのではないか」
そう思い、アメリカの道場を巡ってみました。
最初にアメリカに日本と同じ空間があることに驚きました。道場、柔道着、イッポンという日本語。柔道が世界に普及していることは知っていましたが、実際に目で見て、肌で感じたとき、異国に自分の居場所があったような感じを受けたのです。
そして最も驚いたことは、一緒に稽古をしたら、言葉が通じないにもかかわらず、相手と仲良くなることができたこと、そして、そのことに感動したことでした。知り合いは誰もいない、言葉は通じない、はじめて訪れる異国。ただ柔道をするだけで、言語、文化、宗教、価値観などの違いを超えてつながることができた。おそらく異国で他者とつながる経験は、新しい自分とつながる経験でもあったと思うのですが、その感動で自分自身が成長したことも感じました。そして、このとき「この体験は思春期の子ども達にこそ必要だ」と強く思ったのです。
こうして新しい教育や運動のカタチを模索した結果、「競う」柔道のほか、「つながる」柔道があることに気がつきました。これは特に言葉が通じない環境にいくとその効果がよくわかります。
スポーツが人とのつながりを生み出すことは多くの人が知っています。しかし、子どもたちが国を超えて「つながる」ために運動する機会はほとんど用意されていません。「子どもたちにはこの機会が必要だ」。大げさかもしれませんが「これは新しい公教育を創造する一歩になる」こんな想いから、2015年1月、judo3.0の活動が始まりました。
2. 「つながる」柔道の魅力とは?
ここで、そもそも「なぜ柔道なのか?」ということをお話したいと思います。「つながる」柔道には、以下の三つの大きな特徴があります。
①言葉を介さずに仲良くなれる!
柔道は相手と1対1で向かい合い、さらに相手と組み合って相手の肌に触れます。チームスポーツや相手とボティタッチがない競技と比較して、とても仲良くなりやすい。言語の違い、文化や宗教の違いを軽々と乗り越えます。「うまく人と話せないし、ましてや外国語を話すなんて自分には無理」と思っているお子さんは少なくありませんが、ただ一緒に柔道するだけ。たったそれだけで自分の殻を破り世界を広げることができるのです。
②コミュニケーション範囲が広い!
意外かもしれませんが、柔道は、国連加盟国(196か国)より多くの国と地域に普及しています。コミュニケーションできる範囲がとても広いのです
③日本の子どもが大人気!
柔道は日本の教育文化から生まれました。「サッカーの本場ブラジルからサッカー選手が来た」となったら多くの人が関心を寄せるように、海外の柔道家は日本の柔道家に高い関心を寄せています。西洋発祥のスポーツの場合、「日本にいってプレイをしたい」という世界の人々は少ないと思いますが、「日本にいって柔道をしたい」「日本人と柔道をしたい」という世界の柔道家はたくさんいます。西洋発祥のスポーツと異なり、日本の子ども達がとても歓迎されるコミュニティが世界各地にあるのです。
3. これまでやってきたこと ~ 仲間と出会い、どんどん活動が広がっていった ~
①日本の子ども達を世界へ!
2015年、前職を退職して活動をはじめたはいいものの、つても何もない状態で試行錯誤していましたが、協力者に恵まれ、海外に派遣するプロジェクトを一つ、またひとつと実施することができました。
2015年12月 ハワイ 15名
2016年03月 インドネシア 9名
2016年03月 タイ 3名
2017年12月 カナダ 2名
2017年02月 アメリカ 1名
2017年03月 インドネシア 25名
2015年12月 ハワイ(15名)
2016年3月 インドネシア(12名)
2016年3月 タイ(3名)
2016年12月 カナダ(2名)
2017年2月 アメリカ(2名)
2017年3月 インドネシア(25名)
<海外ではじめて柔道をした高校生の感想(90秒)>
2015年12月ハワイJUDOプチ留学に参加した高校生のインタビュー。参加したことによって自分がどのように変わったか、そして「柔道」の捉え方がどのようにかわったか、について話してくださいました。
②仲間との出会い
活動が広がっていったのは、有志や協力者との出会いがあったからです。
2016年4月から3か月、バックパッカーとなって北海道・三重県・静岡県・愛知県・兵庫県・ 大阪府・京都府・広島県・和歌山県・石川県・山口県・福岡県・愛媛県・岐阜県・茨城県・栃木県・東京都・千葉県・群馬県などの地域の道場を訪問させていただき、それぞれの地域の柔道教育に熱い先生や社会人の方々とお話する機会をいただきました。
そして、2016年9月、はじめてのフォーラムを千葉県の順天堂大学で開催しましたが、各地の有志が一同に会して未来を語り合ったときの雰囲気を忘れることができません。あたかも「化学反応」が起きたような大きなエネルギーが生まれた感じがして、「対話」こそが未来を切り開くキーポイントだと思うようになりました。以降、全国的なフォーラムのほか、地域でのフォーラムを開催し、有志との出会いと対話を積み重ねてきました。
全国から集まっていだいたフォーラム
- 2016年09月 千葉 第1回フォーラムJUDO3.0
- 2017年04月 東京 第2回フォーラムJUDO3.0
- 2017年09月 愛知 第3回フォーラムJUDO3.0
地域でのフォーラム
- 2016年12月 栃木・東京・静岡・愛知・大阪・愛媛・広島
- 2017年02月 大阪・三重・和歌山・愛媛
- 2017年10月 東京・大阪
- 2017年12月 滋賀
2016年9月 第1回全国フォーラム(東京)
2017年4月 第2回全国フォーラム(東京)
2017年9月 第3回全国フォーラム(愛知)
栃木
静岡
愛知
大阪
愛媛
広島
三重
和歌山
<フォーラム参加者へのインタビュー(5分20秒)>
第3回フォーラムJUDO3.0に参加された小野綾子さん(古賀塾)、油屋康さん(丸の内柔道クラブ)、佐藤守さん(杉山道場)、下谷英克さん(愛知県武道館)、花田早樹さん、羽生裕司さん(滝高校)、信川友日子さん、長崎徹眞さん、森田康行さん(高浜少年柔道教室)がそれぞれ感想を語ってくださいました。
③日本の地域の柔道クラブに世界の子どもたちを!
2017年3月からは、日本の子どもを海外で柔道することのサポートのほか、海外の子どもが日本で柔道するサポートを開始しました。「日本にいって柔道したい」という柔道青少年がたくさんいますが、彼ら彼女らが日本の地域の柔道クラブにくるルートは、個人的なコネクションがない限り、ほとんどありません。私たちは、日本の地域の柔道クラブと海外の柔道クラブとの架け橋をつくりはじめています。
<日本の地域の道場での受け入れムービー(11分)>
2017年3月、はじめての日本の地域の柔道クラブでの受け入れプロジェクトを実施。世界に向けて一般募集し、海外から3名の柔道家(アメリカ2名・プエルトリコ1名)が参加。三次柔道クラブ(広島), 松江南高等学校(島根), 望星館(山口), 小野田工業高等学校(山口),刈谷市柔道会(愛知), 豊田自動織機(愛知), 高浜中学校(愛知), 大成中学校・高等学校(愛知), 六郷道場(愛知), 静岡産業大学(静岡), 静岡学園中学校・高等学校(静岡)、常葉大学付属橘中学校・高等学校(静岡)など、広島・島根・山口・愛知・静岡の地域の道場で稽古及び交流を実施しました。
2017年7月 カナダから埼玉へ
2017年8月 ポーランドから北海道・青森・宮城・愛知・広島など
2018年1月 ノルウェーから東京・神奈川へ
このように私たちの活動はどんどん広がってきましたが、これは想いを共にする仲間と出会い、できる範囲で協力し合うことができたからです。
4. これから行うこと
日本の子ども達、世界の子ども達、それぞれが国を超えてつながっていく。これからも私たちは柔道を通じてその機会をつくっていきますが、2020年の東京オリンピックのとき、カタチにしたい夢があります。
2020年の夢~「おもてなし」は地域の柔道クラブで~
それは、日本のそれぞれの地域の柔道クラブに世界中の子ども達が集い、オリンピックを共に祝うこと。一緒にテレビでオリンピックを観戦し、一緒に柔道をして、一緒にご飯を食べ、一緒に寝泊りをして、一生に一度のオリンピックを共有することです。
現在、日本の地域の柔道クラブに海外から来る人はとても少ない。しかし2020年の東京オリンピック後には地域の柔道クラブにたくさんの海外の子ども達が訪れるようになったという変化を起こしたいのです。いまオリンピックというイベント後が終わった後に次世代に何を遺すのか、という「レガシー」が話題になっています。私たちは、日本の地域の柔道クラブが世界の子ども達の教育機関になった、という遺産こそが2020年の東京オリンピックのレガシーとしてふさわしいのではないかと考えています。
さらにその2020年の先には、柔道教育が大きく進化する新しいタイプの学校づくりを夢見ています。
2020年の先にある夢
世界各地で新しい公教育を創造する試みが始まっています。
私たちが大きな示唆を受けたのは、近年アメリカで設立されたミネルバ大学でした。学生が教室を飛び出し、世界7カ国に半年づつ居住しながら現地でインターンシップなどを行い、通常の授業はオンラインで受け、授業料が安いといういま世界的に注目されている教育機関です。
この事例は、子どもたちが、世界を巡り、柔道を通じて世界の人々とつながりながら、国語や数学、理科などはオンラインで学ぶ、という学校をつくることが可能であることを示しています。もしこのようなタイプの学校(高校)が世界各地にできたら、世界各地の柔道クラブは、知育・体育・徳育を総合的に兼ね備えた新しい公教育の担い手として出現する、その未来は目前にあると思うのです。大きな目標ですが、仲間とともに試行錯誤しながら前に進んでいきたいと考えています。
5. サポーターについて ~ 「早く行きたければ一人で行け 遠くに行きたければみんなで行け」~
一人では何もできませんでした。judo3.0は、有志がつながり、それぞれできる範囲で活動し、その力を合わせることで前に進むことができました。
サポーターになっていただいたら
オンラインコミュニティへの参加
judo3.0は、サポーター、ボランティア・プロボノなどが加入する秘密のfacebookグループでタイムリーに情報を共有し、議論を交わしながら活動しています。理想を共有する人々と、地域、国を超えてつながることは本当に素敵なことで、judo3.0は大人が(無理なく)新しくつながることをとても大切にしています。
イベント・プロジェクトへの参加
オンラインで情報共有する理想を共有する人々とリアルのイベントで会い、世界がどんどん広がっていきます。さらに新しく出会った仲間と新しいプロジェクトをはじめることもできます。
メールマガジン
facebookグループで常時情報を共有していますが、月1回のメールマガジンにて活動報告などをします。
毎年9月のNPO総会への参加
毎年9月のシルバーウイークに開催予定の全国フォーラムにおいて、NPO通常総会を開催し、活動報告や決算報告などを行いますが、サポーターはこの総会に正会員として参加し議決することができます。
大人が世界中の同志と、地域を超えて、国を超えてつながることができたら、これからの子ども達は世界中に友達100人つくることができる。judo3.0のサポーターとして参画いただき、地域を超えて、国を超えて、新しい新しい大人のコミュニティをつくっていきませんか。
よくいただだくご質問
Q.サポーターを辞めることができますか?
A.いつでも辞めることが可能です。
メディア掲載
judo3.0は、次世代のチェンジメーカーとして、ANA(全日本空輸株式会社)さまの社会貢献活動「ANA BLUE WING」にて特集いだきました(全6回)。
- 柔道と運動を通じた教育がつくる平和な世界
- すごい!「運動と脳の関係」おかげで司法試験に合格
- 柔道は世界がつながるツールになる
- 運動をすれば勉強の効率も知能指数も上がる!
- 柔道とオンラインの仕組みで新しい公教育を
- 2020年東京オリンピック・パラリンピックは「柔道でおもてなし」
運営団体
名称 | 特定非営利活動法人 judo3.0 |
使命 | 新しい公教育を創造する |
住所 | 〒986-2261 宮城県牡鹿郡女川町女川浜字大原303番地の6 |
設立 | 2015年1月1日(2017年10月25日 法人格取得) |
連絡先 | info@judo3.org |
代表理事 | 酒井 重義 |
理事 | 大石 公平 ルーマニア柔道代表監督 長野 敏秀 ユニバーサル柔道アカデミー 長谷川 正仁 土曜柔道会 |
監事 | 渡邊 城士 港柔友会/渡辺会計センター代表取締役 |
定款 | 定款 |
WEB | https://judo3.org/ |
ムービー(8分)「なぜ柔道から次世代の公教育をデザインするか」(NPO法人judo3.0代表理事 酒井重義)
最後に
これからを生きる子ども達に必要なものは何でしょうか?
大人になるまでに、世界中に友達100人できる教育
日本から世界200以上の国と地域に広がった柔道にはその力があります。
ご支援があれば必ず実現できる
一緒につくっていきませんか?
はじめての全国フォーラムの集合写真(2016年9月)