【授業レポート】思春期の女子がイヤな思いをしないために-川原久乃氏(埼玉県女子柔道振興委員会)
2021年5月7日(金)の3.0オンラインカフェで、川原久乃氏(埼玉県女子柔道振興委員会)に登壇いただき、「思春期の女子がイヤな思いをしないために」というテーマでお話をいただきました。講義の動画は以下の通りです。
動画
川原氏は、埼玉県女子柔道振興委員会の活動や「思春期柔道ガールのエチケットガイド」の作成経緯などについてお話をしながら、女子が柔道するときにどのような点が課題になったり配慮が必要になるのか、詳細にお話くださいました。
「思春期柔道ガールのエチケットガイド」から抜粋
Q1.生理が止まってしまったのですが、どうすれば良いですか?
A1.お母さんや女性の先生に相談し、病院(婦人科系)に行こう。
➤減量や練習量、精神面が影響することがあります
Q2.生理痛がひどい時があるのですが、どうすれば良いですか?
A2.無理をせず、見学やお休みしよう。痛みの度合いは人それぞれです。ひどい場合は病院(婦人科系)に行って診てもらおう。
➤男性の指導者の方々もご理解お願い致します!
Q3.練習中に下の道衣を汚してしまった時は、どうすれば良いですか?
A3.女性の先生や近くの大人の女性に打ち明けて、そっとトイレに向かおう。着替えを持っていたら、何事もなかったように着替えよう。
➤生理の血液をにじませないための工夫とアドバイス
・2、3日目は練習中1回はナプキンをとりかえに行こう
・モレやズレに強い紙パンツを利用している人もいるよ!
④髪ゴムについて
かざりや金属がついていないものを選ぼう(けが防止、ピン止めも×)
※思いがけないけがにつながります。相手も自分も傷つけないように、気を付けよう♪
⑤手足の爪は短く切っておきましょう!爪は凶器にもなります。相手を傷つけてはいけません。
痛み
生理痛がひどくて、それでも試合に出場しなければならない緊急の場合は…
・無理せず指導者の先生に話す!(どうしてもの場合には、小中学生用の痛み止めも販売されています。選択肢として覚えておいてね。)
感想
「言われなければ気づかないことばかりだった。何を気を付けたらよいか、A4一枚の紙にまとまっていることがありがたい。このような資料があると生徒や保護者と話をしやすくなる。この資料をもとに女子の生徒が柔道を楽しむことができる環境を作っていきたい」柔道の指導者(男性)
参考資料