発達が気になる子が輝く柔道サミット
発達に凸凹のある子どもたちが柔道で笑顔になってほしい。
そんな想いをもった人々が学びあう場です。
名称 | 発達が気になる子が輝く柔道サミット |
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日時 | 2021年2月21日(日)10:00~17:00 |
場所 | ビデオ会議サービスzoom |
内容 | 第1部:研究・福祉・医療からみた発達障害と柔道 第2部:いま少年柔道クラブの現場で何が起きているか? 第3部:”柔道療育”というフロンティア-放課後等デイサービスを運営して- 第4部:学校における発達障害と柔道 第5部:柔道クラブの新しいカタチを模索して 第6部:参加者ディスカッション |
料金・申込 | 大 人:1500円 大学生:1000円 高校生以下:無料 |
主催 | NPO法人judo3.0 |
第1部:研究・医療・福祉からみた発達障害と柔道
「発達障害と柔道の現状と課題(仮)」西村健一氏
西村健一氏
島根県立大学准教授。専門は特別支援教育学。公認心理師。臨床発達心理師スーパーアドバイザー。発達障害の研究者で、認知や行動に関する論文を多数発表している。著書に「子どもが変わる! ホワイトボード活用術( 見る・聞く・書く・話す・参加するために)」読書工房(2017/11/30)(共著)などがある。少年柔道クラブ及びスペシャルオリンピックス日本柔道プログラムの指導者。
「柔道には生活を改善する力がある」辻和也氏
辻和也氏
社会福祉法人わらしべ会理事長。大阪府在住。わらしべ会障害者柔道教室で知的障害のある人の柔道を指導。入職当時からわらしべ会で実施されていた障害者柔道にかかわり、柔道による障害者と子どもたちの交流なども経験し、障害者柔道国際大会(イタリア、ドイツ)の引率なども行った。相談支援を担当していた経験から、柔道や運動が健康的な生活の維持にどうかかわるかという視点で指導を行っている。
「柔道にはメンタルを改善する力がある」河野 茂照氏
河野 茂照氏
作業療法士。清和会 西川病院
第2部:少年柔道クラブの現場で何が起きているのか?~発達凸凹の生徒への指導に奮闘する指導者からの報告~
文部科学省の調査によると、小中学校の通常学級に約6.5%、約60万人の発達障害の可能性のある生徒がいると言われており、実態調査は見当たりませんが、少なくない地域の少年柔道クラブの指導者の皆様は、発達が気になる生徒の指導の奮闘されていると思います。そこで、各地域の現場から発達が気になる生徒の指導にあたる柔道の先生のご経験を伺っていきます。
菅麗子氏
埼玉県女子柔道振興委員会委員。地元の柔道教室で約10年指導を行う。現在は仕事の都合で活動自粛中。埼玉県上尾市在住。学生時代に柔道経験があり、娘が柔道を始めた事をきっかけに、柔道を再開。指導する中で、運動や心に課題を抱える子どもたちが多くいる事に気がつき、発達障害と運動について興味を持ちはじめた。
佐藤正明氏
新潟県新潟市内在住。黒埼柔道連盟の指導者です。中学から高校まで部活で柔道をしていましたが、十数年後にまた始めた事がきっかけで指導者になりました。柔道連盟に入ってくる子の中に発達障害グレーゾーンの子が多々見られるようになりどう対処して良いか悩んでいる所にこのようなきっかけができ参加致しました。自分の体験を参考にして貰えたらというのとアドバイスが頂けたらと思います。よろしくお願いします。
藤田賢太郎氏
新潟県、葛塚柔道会。小学2年生から柔道を始める。28歳から少年柔道に携わる。35歳頃に知的障害者の男の子が(少2?)入門してくる。その子がトイレで柔道着にうんちをつけてしまう。「汚い」と思ってしまいフォローがうまく出来ずにいた。その後辞めてしまう。「もしかしてあの時にちゃんと対応していれば」の気持ちが強くなり凸凹柔道に興味を持つ。知的障害や特性の持った子供の指導は積極的に行いたいと思っている。
髙山征樹氏
石川県金沢市在住。金沢市のすぐ隣の内灘町という海辺の町の内灘町少年柔道教室の指導者。怖い役の先生は他の先生に任せて『明るく楽しく柔道を好きになってもらう』を理念に指導中。柔道指導の中、人生で初めて凸凹の子と接し指導方法に悩みながら日々、思考錯誤しながら奮闘中。
第3部:「柔道療育」というフロンティア~放課後等デイサービスの運営と柔道の効果~
浦井重信氏
一般社団法人児童基礎体力育成協会代表理事。プロスポーツトレーナー協会公認メディカルトレーナー。柔道整復師。整体師。大阪府堺市にて、文武両道の放課後等デイサービス「みらいキッズ塾」を運営し、発達障害のある子供に対して柔道を中心とした運動プログラムと学習支援を行っている。少年柔道クラブの指導者。
内村香菜氏
同会社笑光代表
奈良県の私立の高等学校で5年間勤務。鹿児島県立鹿屋養護学校で2年間勤務。養護学校で勤務している際に女子と出会う、そしてフランスへの2度の柔道療育視察を経て施設の開所を決意。2019年4月~鹿児島県鹿屋市で放課後等デイサービス笑光を開所し、障害のある子どもたちと一緒に柔道に取り組んでいます。やらないから出来ないのであってやればできる!子どもの可能性は大きい!!
森川半四郎氏
(株)半左衛門代表。放課後等デイサービスきらめきを運営。京都府京都市在住。2年前に保健体育教員を退職し、昨年6月より放課後等デイサービスを開所。障害のある児童生徒に安心安全快適で居心地の良い場を提供したいと思い開所。教員時代の柔道指導経験を活かし貢献できないか研究中。
第3部:学校における発達障害と柔道
「中学部活動における凸凹の生徒への柔道指導」向井淳也氏
向井淳也氏
長崎県 諫早クラブ代表
長崎県諫早市在住。市立諫早中学校柔道部外部指導員。中学生の指導歴は18年になります。諫早中を指導して3年目です。凸凹の子が多いことから試行錯誤しながら指導にあたってます。学校部活中心の活動が基本です。
「小学校における凸凹の子供の現状と課題(仮)」
飯塚守氏
島根県 小学校教諭・ユニバーサル柔道アカデミー島根。ユニバーサル柔道アカデミー島根は、誰もが柔道に親しめる環境「柔道のユニバーサルデザイン化」を目指し、2016年11月から、島根県内の松江、出雲、江津、浜田の4地域にてスペシャルオリンピックス柔道をはじめるなど、インクルーシブな柔道環境づくりに取り組んでいる。
第4部:柔道クラブの新しい形を模索して
綾川浩史氏
文武一道塾 咲柔館 館長。國學院大學栃木中学・高等学校において17年間勤務、女子柔道部監督を務める。その後、文武一道塾志道館(東京)において幼児から社会人まで幅広い年齢層を指導したのち、2020年6月21日、栃木県栃木市に文武一道塾 咲柔館を開館する。
佐伯智津江氏
山口県 田布施町柔道スポーツ少年団。小学1年から柔道を始め中学、高校、大学、社会人まで選手、その後、指導者として柔道に関わっています。練習の輪に入れない、ついていけない子どもがどんどん辞めていったときに思い切って方向転換を提案しました。何度も話しをして賛同してくれた指導者と「続けたい」と言ってくれた子どもたちでやっていくことになりました。勝敗にこだわる柔道をやめて、楽しい練習に変えました。今は笑顔や笑い声が道場に響くくらい楽しく練習をしています。
長野敏秀氏
ユニバーサル柔道アカデミー代表。四国中央市役所発達支援課( 子ども若者発達支援センター) 勤務。一般財団法人愛媛県柔道協会理事。発達障害コミュニケーション中級指導員。心理学NLP プラクティショナー。2015 年9月、愛媛県四国中央市にて、発達障害のある子もない子も共に柔道ができる環境を目指して、少年柔道クラブ「ユニバーサル柔道アカデミー」を設立。
第5部:参加者ディスカッション「これからの柔道教育」
インクルーシブな柔道環境に向けて、参加者とともにこれからを話し合います。
司会:酒井重義
特定非営利活動法人judo3.0 代表理事。宮城県女川町在住。東北大学法学部卒業、同大学大学院法学研究科博士課程前期修了、都内で弁護士として活動後、社会をよりよくするポイントは「運動」と「つながり」を軸にした教育や福祉の再構築にあるとの認識に至り、福祉系ベンチャー企業での勤務、発達障害のある子供たちに運動療育を提供する福祉施設の運営などを経て、2015 年1月、judo3.0 の活動を開始。少年柔道クラブの指導者。