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宮城へ。非認知能力をはぐくむ方法

2018年12月24日

出張5日目、最終日は広島から拠点のある宮城へ移動。22:30に到着。

移動中は読書。

ポール・タフ「私たちは子どもに何ができるのか、非認知能力を育み、格差に挑む」

を読みました。

非認知能力をどう育むか?

-最後まで物事をやり抜く力
-いろんな考えを持った他人と関係を継続する力
-挑戦する姿勢や意欲
-感情をコントロールする力

などなど、こういった学力テストで測ることができない力が重要である、ということが近年明らかになっています。

しかし、大事だということがわかってきても、どうやったら育まれるのか、どうやったら測定できるのか、は未解明。

本書では、

-教えて身につく類の「スキル」(英語や数学、プログラミングなど)として捉えるのではなく、周りの「環境」から影響を受けて育まれる心の状態(環境に応じて変わる)のようなものとして捉えたらどうか。

-「環境」には、いろいろあるが(家庭環境など)、主要なファクターは先生のこと。ある先生の生徒になると非認知能力が上がり、ある先生の生徒になると非認知能力が下がる。これは、新入社員がいい上司についたら、自信をもって最後まで頑張るし、変な上司についたら仕事を怠けるみたいなもの。

-「先生」の何がポイントかというと、①先生と生徒の人間関係(信頼、帰属など)、②先生が生徒にやりがいのある課題を出せているか、など。

-非認知能力を測定するには、個々の「スキル」として測定するのではなく、「環境」を測定したらいいのでは、

など、非認知能力のとらえ方、伸ばし方、その測定方法について、最近の研究を知ることができて参考になりました。

以前調べたとき、なかなか非認知能力の研究は見たらなかったのですが、いま検索してみたら、

埼玉県の革新的な学力・学習状況調査や、東京成徳大学助教の夏原隆之氏の実施したスポーツと非認知能力の調査など、2018年はいろいろ発表されていてびっくり。

さて、なぜこれが重要だと思うか、というと、「柔道は人間教育」というときの「人間教育」とは、主に、非認知能力の育成のことだと思われるから。

つまり、非認知能力をはぐくむ方法やポイントがわかると、

人間教育としての柔道、どうやったら効果を出すことができるのか、その方法がわかるし、測定できると改善できる。

現在、柔道教育のクオリティを測定するのに使われている主な指標は、競技成績、なのではないかと思います。

いい競技成績を出しているクラブは、いい柔道教育を提供していると推定されます。一生懸命努力して結果を出しているわけですから当然です。

ただ、客観的でわかりやすい優れた指標なのですが、学力テストで測定できない重要なもの(非認知能力)があることと同じように、そこで測定できない重要なものがあります。

感謝の気持ちとか、相手を尊敬するとか、礼儀とか、真面目に稽古するとか、規律とか、。

そういった重要なものについて、いまは、どのクラブが、どの先生がいい教育を提供しているのか、わかりません。

もし測定できるようになったら、そして、人間教育をどうやって改善したらいいか分かったら、もっともっと柔道教育はよくなると思うのです。

(すでに非認知能力を育むことを目標としたスポーツクラブはたくさん設立されているようです)

新しい公教育を創造する
judo3.0サポーター酒井重義

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