こんにちは。judo3.0の酒井です。

暑いですね。。関東は6月29日に梅雨明けしたそうが、ここ30年の平均の梅雨明けの時期は7月21日で、なんと1カ月近くも早いそうです。。

前回のブログでは「世界中の人と仲良くなりたいから柔道を始めました」と答える子どもが将来たくさん出てきてほしい。という話をしましたが、judo3.0の活動を開始して3年半、(2008年に構想してからだと10年近く)、どうやったら実現できるか、情報収集し、考え、行動して、試行錯誤してますが、

数日前は、北海道大学観光学高等研究センターの山村高淑先生の研究、「観光革命と21世紀 : アニメ聖地巡礼型まちづくりに見るツーリズムの現代的意義と可能性」(クリックすると論文のPDFが閲覧できます)などを拝読して、いろいろ示唆をいただきました。

アニメに登場した神社をファンが実際に訪問する、

こんな流れがあるそうですが、ある取り組みをした結果、埼玉県鷹宮町の神社では年間13万人だった訪問者が翌年には30万人になったそう。アニメという仮想の物語が、リアルの世界の人の「移動」を生み出したわけですが、どういう仕掛けをしたらこの移動を生み出すことができたのか、そして、なぜその移動が生じたのか?その点について考察した論文でした。

取り急ぎ、ポイントを3点。

  1. 移動を生み出す主体の変化:以前は、旅行会社や鉄道・航空会社、または地元の観光協会などが企画して人の移動を生み出していた。しかしいまは、アニメファンの聖地巡礼のように、「IT」でつながった、「物語」を共有する「個人」が新しいコミュニティをつくり、人の移動を生み出している。
  2. 移動を生み出す価値の変化:以前は、美味しい食べ物を食べる、温泉に宿泊する、お土産を買う、神社など観光名所へ行くなど、「商品」の「消費」だった。しかしいまは、ある特定の「物語」を他者と「共有」することに価値を見出している。
  3. 国家の安全保障としてソフトパワー(日本の応援者が世界に何人いるか?)が大事だが、この新しい観光のスタイルは、事例で挙げられている、アニメ「らき☆すた」ファンが「鷲宮町のファン」になっていったように、世界各地の日本文化ファンを日本の理解者・応援者に変える仕組みでもある(ハリウッド映画ファンがアメリカの応援者でないように、日本文化ファンは日本の応援者ではない)。

こういった視点を得て助かることは、物語(仮想)→聖地巡礼(リアル)、という仕組み(アニメ聖地巡礼などコンテンツツーリズム)を柔道交流に応用する可能性が生まれるから。

つまり、アニメでの「聖地巡礼」も、昔からある様々な宗教の「聖地巡礼」も「物語」を起点としていますが、柔道もまた一つの「物語」であると考え、同じような取り組みをしたら訪問者が増える可能性がある。

この記事で紹介されている、アニメ「らき☆すた」とコラボした埼玉県久喜市鷲宮町の人々は様々な取り組みをしているのですが、一つ一つが参考となりました。

あと3つほど。

一つ目は、柔道にはたくさんの物語があると思いますが、その中でも柔道をつくった嘉納治五郎先生の物語は、将来、たくさんの人の移動を生み出す「物語」である可能性があること(以前、そんなことを考え、嘉納治五郎先生の記事を書いていました(40本以上の連載記事なので長いのですが、、「勇者出処 嘉納治五郎の柔道と教育」)

二つ目は、文献を読むと、柔道を創った嘉納治五郎先生や、東海大学や国際武道大学を設立し、国際柔道連盟の会長となった松前重義先生は、柔道の普及を日本の安全保障としても捉えていたように思います。先の論文の3のように、世界中の柔道をしている人が日本に来たり、日本の人々と交流したら日本のよき理解者になってくださり(柔道ファンが日本ファンに変わる)、日本の安全保障につながるという視点。

最後に、誰が柔道交流を生み出すか、という点について、先の論文の1を参考にすると、国際柔道交流ファンのコミュニティということに。judo3.0はそんなコミュニティを創ろうと奮闘しています(サポーターとして参画くださる方を募集しています。詳細はこちら)。

以上、最近、アニメ聖地巡礼、コンテンツツーリズムからヒントをいただいたというお話でした。

酒井

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