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柔道クラブと発達障害を考える (WEBカフェ3.0 vol.1)

2017年12月2日、オンライン上でミニフォーラム、「WEBカフェ3.0 vol.1 ~ 発達凸凹と柔道クラブを考える~」を開催いたしました。自宅からスマホでコーヒーを飲みながら気軽に学び、語り合うカフェのような空間です。第1回のテーマは発達凸凹、発達障害と柔道です。ゲストスピーカーをお招きしてお話を伺い、その後に参加者で語り合ったのですが、ゲストスピーカーの皆様のお話は本当に素敵で、このテーマにご関心のある方には参考になると思い、ムービーとして編集しました。

1. 「発達凸凹と柔道指導の基礎知識」

「発達凸凹と柔道指導の基礎知識」西村健一(特別支援学校教諭・臨床発達心理士)

少年柔道クラブの指導者であり、特別支援学校の教諭・臨床発達心理士である西村 健一先生から、

  • そもそも指導するうえで、何を気をつけたらいいのか、
  • どういう視点から指導を工夫したらいいのか?

という点について、とても分かりやすくお話をいただきました。特別支援教育では、子どもたちの学び、発達、変化を促進する手法として「応用行動分析(ABA)」が注目されていますが、この内容について、難しい言葉を使わず、柔道クラブの指導の実情に即して、だれにでも分かる内容でご説明いただいております。「こういう風に考えるんだ~、なるほど!」と、目から鱗の方もいれば、「自分はすでにこんな感じで指導をやっていた」という方もいらっしゃると思います。基礎を知ると、応用を自ら考えることができるようになるといいます。発達凸凹の柔道指導にご関心のある皆様、ご参考になれば幸いです。

 

2. 「発達凸凹と柔道クラブ指導のポイント」

「発達凸凹と柔道クラブ指導のポイント」長野敏秀(ユニバーサル柔道アカデミー)

発達障害のあるお子さんでも柔道ができるクラブ、ユニバーサル柔道アカデミー(通称「ゆにじゅ~」)を立ち上げた長野敏秀先生から、実際の指導のポイントについてお話をいただきました。

  • なぜ既存の柔道クラブの指導員を辞めて、新しいクラブを立ち上げたのか?
  •  実際にどんなプログラムをやっているのか?
  •  2年近くやってみて、実際どうだったのか?

「大きな社会の変化が起きている」という長野先生。その変化のなかで柔道にどのような未来を見ているのでしょうか?ぜひご覧くださいませ。また、最近、全日本柔道連盟の会報誌「まいんど」にゆにじゅ~が掲載されましたが、judo3.0が運営するウエブメディア「3.0マガジン」でも特集を組んでおり、以下を参考にしていただけたら幸いです。

 

3. 「ビジョントレーニングの可能性」

「ビジョントレーニングの可能性 前編」松村英典(ユニバーサル柔道アカデミー・ビジョントレーナー)

「ビジョントレーニングの可能性 後篇」松村英典(ユニバーサル柔道アカデミー ビジョントレーナー

子どもの発達の凸凹が気になったとき、どこに着目したらいいでしょうか?普通はぜんぜん想像できないポイント。それが、視覚、です。以下のリンクの動画では、ビジョントレーニングについて、「視覚」に注目することの大事さがわかりやすく説明されています。

ビジョントレーニング〜1995年「目が苦しい!と叫ぶ子どもたち」

視力検査ではわからないこと。例えば、見えてるけど、二重に見えてる、だから、サッカーボールを蹴ろうとしても、、うまく当たらない。文字は見えてるけど、意味のある文章として読めない。本人は物心つくころからそれが普通だと思っているので、本人にきいてもわからない。ご両親も、子供は「見えてる」ため、視覚に課題があると気づかない。

目が見ている情報を脳がうまく処理しないと、意味があるものとして認識ができない。。しかしその情報処理の仕方は、学ぶことができるとのこと。それがビジョントレーニング。ゲストスピーカーの松村先生は、愛媛のユニバーサル柔道アカデミーで、ビジョントレーニングの視点も含めて、専門的な視点から指導に当たられています。以下松村先生からのコメントです。

「この動画を見て頂いてもわかるように、子どもの行動には全て意味がある。だから困った子ではなく、「困っている子」なんです。まずは私たち指導者も親御さんもその視点に立つところからだと思います。そうすれば言葉かけが変わり、言葉かけが変われば子どもの自己肯定感、セルフイメージも上がり、結果、自発的・能動的な行動へと繋がるのです。競技柔道にうつるのはそこからだと思います。その時になって大事なことが、レディネス(教育・学習が効果的に行われるための発達的素地)です。そこに、このビジョン(視覚)の問題が大きく関わっており、いわゆる発達障がいと言われている子と、視覚に問題を持った子の行動が非常によく似ているのです。ユニバーサル柔道アカデミーでは、まずはその視点に立って私たち指導者と親御さんがともに学び、楽しみながら活動を進めております。」

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